LOVERS−古橋悌二特別展−@京都芸術センター、錦湯、錦市場散策、など

 ふだんライブなどで京都に出かけることがあっても、駅と会場の間を往復するだけで帰ってしまうことが多く、それじゃいかんよな…ということでいろいろ予定を組んでみました。レンタサイクルで走り回るという計画もあったんだけど、四条烏丸周辺に用事を固めたので今回は歩きとバスのみです。


 阪急電車を降りて、まず向かったのは京都芸術センター(http://www.kac.or.jp/)。ここは昔小学校だった建物を「なるべく既存の施設を生かして」再生したもので、いやほんとに上手いこと生かしてるんですよね。下駄箱をフライヤー置きにしてズラリと教室に並べてある「情報コーナー」や、モダンな内装を生かしたカフェなんかも面白いし、マニアックなビデオソフトが充実している図書室も魅力的だし、ギャラリーやアトリエも充実…と、ムードだけじゃなくて、アートを中心に人が集まる「場」をちゃんと作っているなという印象でした。大阪の元精華小学校も、こういう形に発展していってくれれば面白くなるのにな。
 ところで、この「LOVERS」展ですが、Lマガか何かで紹介されていた記事から直感だけで「あ、コレは行かねば」と思って行ったので、詳しいことはよく分かりません。暗幕で囲まれた真っ暗な正方形のスペースで、中央に設置された回転式のプロジェクターから様々な人影が投射される…というつくりで、何だか儚げなものを勝手に感じて、しばらく暗闇の中でぼーっと見惚れてしまいました。


 で、ここからはオッサン趣味の時間。錦小路通を東に進んで錦市場に入り、ちょっと横道に入ったところにある木造3階建ての「錦湯」へ向かいます。本当は、外観がさらに魅力的な「船岡温泉」に行きたかったんだけど、けっこう遠いっぽいので次の機会に。
(参考リンク:http://www.lookpage.co.jp/topics/no021220/index2.html
 さて、男湯ののれんをくぐって引き戸を開けると…いきなりおっさんの裸がっ。入り口に下駄箱コーナーもなく、脱衣場まで目隠しになるものがないので、誰かが入る拍子に往来から丸見えになってそう…これは恐ろしい。そんな脱衣場は、年季の入った「マイ脱衣かご」がずらりと並ぶのも壮観で、片隅には色あせたグリコ森永事件の手配書がまだ貼ってあるのもビックリ。
 そんなに広くはない浴場に入っていくと、気になったのは女湯と男湯を分ける壁の低さ。たぶんアレ、2メートルあるかないかくらいだよな…。と、いろいろあって度肝ぬかれっぱなしの錦湯だったのですが、最後に用を済ませようとすると…一度靴を履き、細くて薄暗い路地を奥までずっと進んだところがトイレで、しかも小用は露天! 湯冷めするわ!(注:怒っているわけではありません)


 初めての錦市場は、年末の祝日ということもあってかかなりの盛況。人混みはあまり好きじゃないけど、活気のある商店街ってのは嫌いじゃないなあ。
 しばらくそぞろ歩いたのち、市バスに乗って拾得へ。それにしても、京都の市バスはややこしいし時間通りにこないし、あまり好きになれません。今度はレンタサイクルで、寺や銭湯や本屋をぐるぐる回ってみたいもんです。