本を手放す、ということについて

 金がなくてライブに行けない…という情けない状況のため、またまた本を売りさばいてきました。思い返してみると、この半年で100冊以上(大多数はマンガ)は処分したはずです。まんだらけ、地元の古本屋、そして友人にも売りつけ…たわりには財布の中はさびしいけど。
 本来、本を大事にしたい主義の僕としては、スペースの許すかぎり増やし続けて本に埋もれていきたいなーと思ってたんだけど、何度も選定作業を行ううちに、何となく見えてくるものがありました。「漫画喫茶にありそうな本は処分、でも思い入れの強い本は残す」「希少本でも、思い入れのあまりない本は処分」という感じの基準なんですが、棚をにらみながら何度も抜いたり戻したりを繰り返すうちに、自分の本当の好みが分かってきたのです。
 選定作業とかいうと、本に点数をつけるみたいで偉そうな印象があったけれど、「自分にとって本当に大切なものは何か」を知る機会だと思えばそれも必要なことじゃないでしょうか。何となーく買った本や、まわりの評判を聞いて買ったけどイマイチ…というような本を、何も考えず他の大事な本と一緒に取っておくのが、本当に「本を大事にする」ということなんでしょうか。僕にとって興味のない本でも、巡り巡って他の誰かが世界の変わるような体験をする、なんてことも有り得ないとは言い切れないわけで。
 …まあ、こんな能書きは自分を納得させるための言い訳のような気もしますけど!