シャングリラ一周年特別興行「TIMELESS MELODY」@梅田Shangri-La

 元レインドッグスの人がやってるライブハウスってことでずーっと気にはなっていたシャングリラですが、何だかんだで初めて来たのが1周年て…まあそんなもんです。フロアに段差がつけてあるから後方でもステージが見やすく、適度な広さ、天井にはシャングリラ×2にミラーボール、赤を基調としたいかがわしい内装もええ感じですねえ。フロアのど真ん中にもドリンクカウンターを設置してみたり、カフェを併設してみたり、独自の色を出していかんとこれからのライブハウスってやっていけんのかなーとか思うと複雑な気もしますが。


 えーっと、一番手は何となく予想してた通り、渚にて。がしかし、一曲目はまったく予想外だった「本当の世界」。やー、ギターソロはもっと激しく弾いてくれてもよかったけれど、なんかココ音がいいのか気持ちよかったなー。ライブでは珍しい「あなたを捨てる」などなどを経て「花とおなじ」でシメる、1時間ちょいのステキな体験でした。あと、雅子さんがハイハットを叩く様はいつ見てもステキです。
 となると、二番手はやっぱり二階堂和美…だったんだけど、その歌声が聞こえてきたのはステージではなく、ドリンクカウンター前のスペース。MCをたっぷり交えつつ、新譜「二階堂和美のアルバム」収録曲を中心に弾き語りで魅せてくれました。ただ、「LOVERS ROCK」で思いっきり歌詞を間違えてたりしたのを見たりすると思うんだけど、この人の弾き語りってギターと歌がお互いに足引っ張りあっちゃってるところがあるんですよねえ。その点、ゲストを多数迎える9月のワンマンが非常に楽しみではあります。細かい話を抜きにすると、「夏のお嬢さん」のカバーなんかすごくよかったなあ。
 そして最後に登場したのはキセル。正直、音は聴いたことなかったし、ここまででずいぶん長時間だったもんで途中で帰ろうかなーとか思ってたんだけど、結局最後まで聴き入ってしまいました。アコギとミュージカルソウで高田渡の「鮪と鰯」なんかやるんだもんなあ。さらには、ダブルアンコールでフィッシュマンズの「IN THE FRIGHT」、ほんと最後まで残っててよかった…。