伊丹郷町酒蔵ライブ LEGENDARY FOLK SINGERS@旧岡田家住宅

 会場の旧岡田家住宅は重要文化財に指定されていて、その酒蔵が会場だったんだけど、解体修理のおかげかキレイで設備も充実していて感心しました。冷暖房がないのでカイロが配られたり、フライヤーに伊丹の観光案内的なチラシが折り込まれていたり、地元の人の手作りライブらしい趣向もステキだったなあ。〜「ちょいワル」フォークを酒蔵で体験〜というアオリは個人的にかなりどうかと思ったけど…。
 風来、小林隆二郎による、ちょっとフォークすぎて面白みに欠けるなあ…という感じだったライブのあと、中山ラビさんが登場。寒いですねーと言いながらおもむろにジャケットを脱ぐといつものキャミソール姿で、これには観客から歓声が。僕は最前列に座っていたので、しゃがむと胸元が…(以下略)というどうでもいい話はともかく、「ひらひら」「その気になってるわ」「裸の街」なんかの曲や、最後にやった「ノーモアレイン〜風に吹かれて」なんかはもうほんとによかった。やっぱりカッコええわあ。
 で、最後は中川五郎さん。僕がこの人に魅力を感じるのはやっぱり「震え」ているからなんだなあ…ということを再認識できたライブでした。でも、足を踏み鳴らしながら「ワンツースリーフォー!」とカウントを叫んだのち演奏された3.なんかはもうノリノリで楽しかったなあ。好きな女の子とデートして、機会はいくらでもあるのになかなか90センチの距離が埋められない…という歌なんだけど、これを57才で髪を金髪に染めた五郎さんが熱唱するってのがすごいよ。最後の9.は出演者全員で歌って、この日のイベントは終了。会場内の気温について事前にアナウンスがあればもっとよかったけど、ステキな場所でステキな歌がたくさん聴けて楽しかったです。


1.ファーブルさん(長田弘) 2.理想と現実 3.90センチ 4.眠られぬ夜 5.ぼくの遺書 6.ビッグスカイ 7.自分の感受性くらい(茨木のりこ) 8.祝婚歌川崎洋) 9.靴が一足あったなら(高田渡?)