コンテンポラリーダンスin新世界 ダンスサーカス野外編@スパワールド大階段前広場

 最初に書いておくと、僕はダンスの公演なんてのを見るのはコレが初めて、コンテンポラリーダンスって何?というレベルの人間です。で、今回はただ「面白そうだなー」という理由だけで足を運んだんですが…なんちゅーか、(いつもそうなんだけど)自分の直感があまりに正しすぎたので、帰り道ついつい笑みがこぼれてしまったほどでした。


 一番手のMamboboはマンボの二人ユニット。派手な衣装や体の柔軟性などの分かりやすさで魅せるようなダンス…という感じでしょうか。つづく昇花ロケットは、BGMがケツメイシだったのにかなり面食らいましたが(だってここ新世界ですよ?)、何となく「青春」というテーマが見えてきた(気がした)ので入りこめました。躍動的。ちょっと面白かったのは、自転車に二人乗りして退場する際、観客のちびっ子から「二人乗りしたらアカンでー」という野次が飛んだこと。
 そんな何ともいえない空間で一際輝いていたのが新宅一平。会場周辺でずーっと大声を出したり進行の妨げになっていた酔っ払いのおっさんと一緒に踊り、抱き合い、ハゲ頭を撫で回し…と大立ち回り。この場所、こーいうイベントにおいては「何者も排除しない」というのが原則だと思うので、そういう意味でもすばらしいパフォーマンスでした。自分のやりたいプログラムとかあっただろうにねえ。で、その後出てきた市川まや&宇都宮理恵はどうしても作りすぎてる感じがしてしまって…。おねーさんはキレイだったけどさ(オイ)。
 終盤に登場したウラナチは、「これぞコンテンポラリーダンス」という印象で、まあよく分からなかったってことです。それはそれでツマラナイわけではないのでいいんだけど。
 そういう点では、豹柄のビキニを着てカラオケ熱唱しながら大階段を降りてくる…という登場で度肝を抜いた北村成美さんはサイコーに分かりやすくて面白く、これまた踊りもパワフル。しかし終盤、客に何かを迫っては逃げられ、迫っては逃げられを繰り返し…って、アレ? なんかいま目が合ったような…ってやっぱり、こっち来たよオイ…ちょ………
 そして、広場で手を取り合って回りに回り、二人で大階段を駆け上がり、立ち止まって黄昏迫る通天閣をドラマチックに指差し、大空にまだ見えぬ星々を求めるように走り去っていったのでした、僕と北村さんが…。


 で、今回ダンスなるものを観に行って(自分で踊る方は…もう勘弁してください)ことのほか面白かったので、今度はこのイベントを主催したNPO法人DANCE BOXがやってる劇場に足を運んでみようかと思います。そーいや、新世界アーツパークで唯一ここだけ行ったことないんだよなー。
http://www.db-dancebox.org/