cafe BRIDGE #28 澤居大三郎の「正しい音のだし方講座」@新世界BRIDGE

 「正しい音」というような概念にはまったく興味が持てないものの、BRIDGEのカフェ企画は行ったことないし、内橋さんも来るしってことで行って来ました。僕は基本的に「音楽的な」勉強などしてこなかった身なのですが、ってそんなん僕が書いてるレポを見れば一目瞭然ですが(…)、たまにはこういうのもいいかなーと。
 第1部はエレキギターを題材に、アンプの設置条件、シールドの品質、はたまた電源プラグを挿入する向きまで、内橋和久さんによる実演を交えての比較と解説が行われました。うーん、正直なところ違いがなかなか分からん…。で、フードのカレーが完成したのを見計らって第1部は終了。BRIDGEのカレーはホールのトマトや鶏肉がごっそり入ってて美味しいよね。今日は温玉のせカレー(600円)を頂きました。
 第2部は稲田誠さん演奏のコントラバスを題材に、シールドの品質、エンドピンの材質や地面との設置状況まで比較したり、ふつうに床に立って演奏するより音がよくなるという簡易式ステージの実験など。こんなに突きつめて考えてる人がいるもんなのか…と思い知らされましたが、やっぱりというか何というか、澤居さんはPAやエンジニアといった人種と仲が良くないそうです…。あまりに大っぴらに書かないほうがいいような話もバシバシ飛び出したりしましたが、「今のメーカーは商品がすぐ壊れるように作っている」という澤居さんの台詞は最近の僕の思うところと一致してるし、そういや多摩美ドラびでおPAの人と揉めたっていう話もあったよなあ。
 最後に、澤居さんの人柄が偲ばれるエピソードをひとつ。いくら音が悪くても居心地のいい場所で聴けばいい音に聴こえることもある…というような話になり、僕はまあそんな感じでいいじゃんと思ったんだけど、それも澤居さんに言わせると「そんなの、好きな人といたら何やっても楽しいってのと同じじゃないですか」とバッサリ。もはやオカルトの域に達しているオーディオマニアもいるらしいけど、理数電気系の知識で「正しい音」を追求し続ける澤居さんは「音楽界の大槻教授」と言ってもいいだろう(すいません、こんなオチで…)。