吾妻光良&THE SWINGING BOPPERS / 大西ユカリと新世界@新神戸オリエンタル劇場

 待ちに待ったバッパーズの関西公演は、新神戸オリエンタルホテルというドでかくてキレイなホテルに入ってるホールで、ちょっと気後れしたけどユカリさんと2マンとあれば行くしかないでしょう。チケットはちょっとお高いものでしたが、ゆったりくつろげる(一人だけど)座席つきのライブもたまにはいいもんですね。
 出演順は年功序列だろうなーと思っていたら、「20:41の新幹線に乗って帰らなきゃいけない」バッパーズが先でした。これじゃ共演もないだろうな…。で、以下セットリストですが、未発表曲が多いのでタイトル表記は正確じゃないかもしれません。あしからず。


1.THINGS AIN’T WHAT THEY USED TO BE 2.最後まで楽しもう 3.バッチグー 4.栃東の取り組みを見たか? 5.嫁の里帰り 6.誰がマンボに"ウッ!!"をつけた  7.高田馬場へ 8.ITブギ 9.150→300 10.俺のカツ丼 <アンコール>11.カミさん不細工な方がいい


 いやー、曲名並べるだけでも壮観ですね…。
 まず最初は吾妻さん以外のメンバーが登場して、インストの曲を演奏しながら一人一人ソロをとっていく構成。おー、ジャズのコンサートみたいだ。まあ、その後に満を持して出てくるのは、落ち武者みたいな髪型でビール片手にエレキギターを構えたおっさんなんだけどさ…曲やる前にメンバーにコード聞いたりしてんだけどさ(4.はB♭、8.はCらしい)…でもカッコイイのよ。ピックを使わない、というのは話には聞いてはいたけど、実際に演奏してるとこ見て音聴くとやっぱ衝撃的で、もっとえげつない音量で聴かせてくれーと叫びだしそうになるくらい。
 海外の曲を日本人に親しみやすいよう翻案したという4.(原曲:Did You See Jackie Robinson Hit That Ball?)7.(原曲:ルイジアナって言ってたような…)11.や、世相を反映して(?)IT用語を連発する8.、若者の間で流行っているらしいスカをやってみよう…といいながら歌詞は血圧のことだったりする9など、初めて聴く曲ばっかりだったけど楽しかったー。演奏は1時間ちょいで終わっちゃったけど、MCも面白かったし、今度はワンマンでじっくり見させてもらいたいもんです。ホント、大きかった期待以上のものを見せてくれました。


 ちょっと長めの転換のあと、後攻の大西ユカリと新世界が登場。「土曜の夜何かが起きる」からスタートして、オリジナル曲は「三角座り」「たまらんブルース」「DISCOニューオオサカ」「恋の京阪神」「オモカゲ」「アンコール」など、最新アルバム「ありがとう」からの曲がけっこう多め。実はこのアルバムはまだ聴いてなくて、5月に春一番でのライブで観たときも「あ、なんか前とだいぶ路線が違うなー」という違和感があったんだけど、自分のなかでだんだん馴染んできたのか、けっこうええ曲多いやん…という気になってきました。
 ただ、「石狩挽歌」「かもめ」あたりのカバー曲は、バンドの表現力が弱いのか、ユカリさんの歌唱スタイルと合ってないのか、いまいちピンと来なかったです。特に「かもめ」(浅川マキさんのカバー)は、アレンジもちょっと…で歌詞も飛ばすわで、詩の世界に入り込めませんでした。この曲のカバーだと、ふちがみとふなと+佐々木彩子のライブで聴いたのがすごく良かったんだよなあ。歌謡曲スタイルで歌うのはムリがあるのかも。まあしかし、「釜山港に帰れ(+タイガー&ドラゴン)」あたりはド迫力でカッコよかったです。
 …と、かなり長丁場のライブでしたが、会場が快適だったので楽しく過ごせました。バッパーズはまた関西に来たら観に行かなきゃなあ。ユカリさんも、9月から12月まで通天閣歌謡劇場でマンスリーライブをやるらしいので、一度は観に行きたいところ。


(追記)ち〜旦さんよりコメント欄で情報を頂いたので修正しました。ありがとうございます。
 ところで、大西ユカリさんが最近始めたブログ(http://blog.hustle-records.com/)によると、やっぱり共演する予定はあったそうで残念。まあ、次の機会に期待しましょう。それにしても、あれだけ歌ったあと同じ神戸でやってたKAJAさんのライブに飛び入りしてたとは…さすがユカリさん。