春一番@服部緑地野外音楽堂

 準備があまり出来てなかったんで、朝はバタバタしながら出発。緑地公園駅に着いてから、下調べしておいた100均ショップで合羽、横のスーパーで発泡酒を買ったりして音楽堂に向かいます。早めに着きたかったのに、結局11時ギリギリくらいに…。
 入場待ちの列に並んでいると、何か聴いたことのある声が…うわー、リクオだ。春一番は開場と同時に開演なのでこういうことがあります。まーしゃあないわ、とゆっくり席を確保。人の入りは、なんつーかいつも通りやね。で、今日のリクオはチェロの橋本歩さんとのステージ。「戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着することである」という吉田健一の言葉からインスピレーションを得た「美しい暮らし」という曲がよかったです。いかんいかん、しょっぱなから泣いててどうする。
 次に出てきた須藤もんさんはアコギ弾き語りの女性。湿っぽい感じの歌を歌ってましたが、こういう歌詞がしっかりしみこんでくるような歌は好きだなあ。暗いライブハウスで聴きたいような…とかいいつつ、弁当食いながら見てたんだけど。はじめにきよしは個人的に久しぶりでしたが、相変わらずええ感じ。小雨の振るなか、ノコギリの音色が印象的な「満天の星を見上げながら」という曲を聴くのもオツなもんです。なんでも、前回までは15分で終わらせろと言われてたんだけど、今年は20分に増やしてもらえたとか。つづいて登場の北川子(きたがわちか、と読むそうな)さんは三線の弾き語り。ノリのいい曲では、早くもステージ前で踊る人たち(子ども含む)が出没…。
 恭蔵BAND西岡恭蔵の曲をやるバンド、なんですが、僕はあんまり恭蔵さんの曲を知らなくて…。でも、「グローリーハレルヤ」はいい曲ですね。つづいて、モーガンズバーハンバートハンバートと、阿部さんいわく「オシャレなバンド」が続きます。ハンバートハンバートは「生活の柄」を歌ってたけど、ちょっとイメージと違う感じ…。つづいて出てきたのは夕凪。梅田ハードレインで活躍してる伊藤せい子さんのバンドですね。イメージどおりの音楽でカッコよかったです。
 センチメンタルシティロマンスなのか、センチメンタルシティロマンストリオなのか、イマイチよう分からんけどあまりピンと来ず。いい歌うたってるなーとは思ったんだけど。どっちかっちゅうと、次の塩次伸二さんくらい過剰な方が好きかなあ。吠えまくりのブルースギターに、ゲストの布谷文夫さんが渋すぎ。あの枯れきった声にはシビレましたよ。
 バルドヘッドブラザーズは、関西では(番組中にカツラ告白をして)有名な山本浩之アナウンサーのアコギトリオ。バルドヘッドは禿げ頭の意、ですね。金髪のヅラをかぶって登場し、威勢よく脱いでました。MOTHER'S BOY & FATHER'S GIRLは、中島らもバンド。セット中に「いいんだぜ」を流してて、2年前の春一番に飛び入りでやってきたのを思い出してしんみりと…。バンドのほうは、メンバーがかわるがわるボーカルを取るスタイルで、最後の「I shall be released」がよかったな。サビの歌詞は「男らしいって分かるかい」だったけど。
 平田達彦さんはアコギ弾き語りなんだけどピンと来ず。かたや、誰がカバやねんロックンロールショーは面白すぎ。正面きってバカをやる大人はやっぱカッコいいですわ。つづいて登場のGUBUT'Sもカッコよく、けっこう踊りまくってしまいました。で、加川良 with すぎの暢がねえ。加川さん見るの2回目なんだけど、イマイチこの人の良さが分からないんだよなあ。うーん。
 よしろうバンドは大人のロックンロールという感じで、ツインドラムが渋い。アチャコ一座はいつも通りといえばいつも通り…なんだけど、石塚俊明さんらしき人がドラムを叩いててビックリ(訂正:ベーカード土居さんの間違いです)。矢野絢子は噂を聞いて期待してたんだけど、期待以上によかったな。透き通るような声で、突き刺すような歌を歌ってました。今度のライブは5/21にバナナホール、って行けないよ…。
 もうすっかり暗くなったころに大塚まさじと月夜のカルテットが登場。1.夕暮れ(高田渡のカバー) 2.風のがっこう 3.天王寺想い出通り 4.プカプカ、というセットリストでした。うう、もっと聴きたかったなあ。宮武希さんはこないだLOVEJOYのライブにゲストで来てた人…ということに、ステージでその姿を見るまで気付かなかった…。ベースはその時と同じく松永さんで、こちらも渡さんの「ひまわり」を歌ってました。
 時間あるけど他に誰が出るんだろ…と思っていると、朝一番に出たリクオ橋本歩さんが再登場。これは嬉しかったなあ。最後はなんと客をステージに座らせて「パラダイス」を。僕も椅子のきしむ音まで聴こえるくらいの距離で見ましたが、いやはやイイ体験ができました。いつもの名言集では、養老孟司「人間の死亡率は100%です」、高田渡「死ぬまで生きる」が響いたなあ。見事な締めくくりだったと思います。
 といった感じで、1日目が終了。雨はほとんど止まずに降り続けていたものの、いいライブがたくさん見られたのでよかったな…と、雨が上がった帰り道を急ぐのでありました。


 写真のページを別に作りました。よかったらどうぞ。
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