春一番@服部緑地野外音楽堂

 2日目だというのに、モタモタして結局昨日と同じ便に。駅を出たところにあるスーパーでお酒とパン、お菓子を買って、急いで音楽堂に向かうと何とかセーフ…のはずが、11時になってないのに始まってるやん。まあエエけど…と思いながら、日差しが直接あたらない席を探して着席。いちおう平日だからか、客の入りは昨日よりちょっと悪い感じ。
 すでに演奏中だったBIG BUG BANDは、6人のホーン隊を抱えたまさにビックバンド。「あとで出る田川さんも演奏すると思うんですけど…」と言いつつ演奏した「うた」は、アレンジもバッチリ決まってカッコよかったです。つづいて、急に出演が決まったせいかチラシに名前が載ってなかったぱぱぼっくすが登場。見るのは久しぶりだったんだけど、ドラムの人が変わったんですね。でも、たるたにさんの爆音ギターは相変わらずキラキラした感じで好きですわ。ベーシスト藤井裕さんはアコギ弾き語りで登場。忌野清志郎などをゲストに加えたソロアルバム製作中だとか。
 阿部さんが赤い拡声器でアジるように紹介したのは田川律さん。古希を迎えたとは思えない堂々としたステージで、大塚まさじ島田和夫、パーカッションの人を加えての「うた」はすんばらしかった。つづいて、白地に「渡」と書かれたTシャツを着て佐藤GWAN博さんが登場。「ブラザー軒」にはホロリとさせられました…。
 cutman-boocheは一見若いのにええ感じに力の抜けたブルースを披露。昼間の野外でも、狭くて暗いライブハウスでも、どっちでもイケそうですね。かたや、夜士郎は東京のイベント「独唱パンク」(遠藤ミチロウ三上寛と絡んだりしてます)の人らしく、エレキ弾き語りで昼間の野外って感じじゃないなあ。ミチロウくらい突き抜けるパワーがあったら別だけど、ちょっと弱い気が。って、よう考えたらこの2組の流れはスゴイ妙やね。
 で、次のバンドの名前がイマイチわからなくて…ゆいふくしょうと名乗っていたという情報がありましたが、どうもチラシに載ってないので詳しくは不明です。ドラムが石塚俊明さんだったのは覚えてるんだけどねえ(訂正:ベーカー土居さんの間違いのようです)。
 そして今日かなり楽しみにしていたながいようさんが弾き語りで登場。ステージ前に三角座りでかぶりつくと、1曲目に演奏されたのは「君の窓から」。これにはかなり感動させられました。ギターもめっちゃ上手いなあ。と、ここで知らない女性から声をかけられました。どうも2、3年前の春一番から「若いのにええ趣味してるのがおるな」と目をつけられていたらしく、なかなか楽しく話をさせてもらいました。
 同じく弾き語りのシバさんがステージに。ここで、障害者らしい男の子がステージ前でハーモニカを演奏に合わせて吹く場面がありましたが、僕は素直に感心してしまいましたね、場の雰囲気もあって(シバさんがどう思っていたかは分かりませんが)。「バイバイブルース」はいい曲でした。
 THE TWINSは名前そのままの双子ブルースバンドなんだけど、なんつーかステージ運びが上手い。まんまと乗せられましたよ。ゲストを加えていってそのままFOUR ACESに。そういえば、このあたりの面々は梅田のRAIN DOGSで毎週木曜にやってるイベント「BLUES NIGHT」の常連ですね。投げ銭でやってるイベントなので、このライブで興味持った人は行ってみるといいかも。
 ここから長見順小谷美紗子と女性ボーカルがつづくのですが、TWINS→FOUR ACESの流れで踊りまくったせいか、気分が悪くなってあまり記憶がないのです。小谷さんの「見せかけ社会」がすごくよかったのは覚えてるんだけど…。
 デジカメの撮影時間の記録を見てみると、ここから約1時間半、トイレにこもっていたようです。駅近くのスーパーで発泡酒を買ってきてたんだけど、ぬるくなる前に飲まねば…と思ってペースを上げたのと(ロング缶を4本、ウイスキーの小瓶半分くらい飲んだ)、そんな状態で踊りまくってたのが敗因ですね。というわけで、プチバッドレビューLOST IN TIME木村充揮と見逃してしまいました。でも、まあゴニョゴニョ…で、木村バンドの音はすごく好みでした。「ケサラ」がよかったな。
 復活してトイレから出てくると、ちょうど大西ユカリと新世界のセット中。これまた見るのは久しぶりでしたが、ちょっと楽曲のキャッチーさが減ってるなあという印象。渋いのはそれはそれでいいんだけど…とか言いながら楽しく踊ってましたが。あと、男性ダンサーが出てきたのでビックリ。ゴーキャッツのやる気のなさそうなダンスのが好きだな、超個人的には。あと、石田長生がギターで参加してました。
 つづいて登場はブギウギボーイズ(AZUMI+ヤスムロコウイチ)。めっちゃくちゃ渋いブルースギターバトルを繰り広げたあと、光玄を加えて、ヤスムロコウイチ、AZUMI、光玄の順で歌を披露。このトリオは前述の「BLUES NIGHT」でもやってたけどカッコいいよなあ。「僕ら、最初に言うときますけど…踊れませんよ」と言って始めたヤスムロさんの曲はステキなラブソング(曲名が知りたい!)。AZUMIは「ホワイトソング」を(歌詞がCDとちょっと変わってたな)。光玄さんのブルースハープがハマってましたねえ。
 この日の大トリは中川五郎。こちらも「渡」Tシャツで、「春一番」「Mr.ボージャングル」「僕の遺書」の3曲を演奏。「僕の遺書」では、最後にギターのシールドをブチ抜き、BIG BUG BANDのホーン隊と会場を練り歩いて…これはかなり感動的なシーン、というか泣きましたね。ホント、これからも春一番を続けて欲しいなーと思わせるステージでした。
 親しく話をさせてもらった3人さんとは、「また来年春一があったら会えるよねー」と握手してハグしてお別れしました。こういうのも春一ならではだなーと思うのですよ。といった感じで2日目も終了、3日は会場の都合で休みなので、残りは4、5日。楽しみなような、終わりが近づくのが怖いような、そんな気分です…。


 写真のページを別に作りました。よかったらどうぞ。

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