服部緑地Rainbow Hill 2006@服部緑地野外音楽堂



服部緑地Rainbow Hill 2006 写真集


 昨年の第1回目(id:masao1980:20051010)は雨に祟られたこのイベントですが、今年は上の写真のとおり快晴!しかし、どうも人が少なめだったのは実に勿体なかったなあ…。正直、昨年より動員が少ないだろうなあとは思っていたけど、イベントを通してええ感じにまとまっている印象を受けたし、何より続けてくれるそうなんで、来年もこの時期は空けておかないとなあ。…とまあ、どうでもいい知った風な前置きはぶん投げて以下感想。


 開演の12時を少し過ぎて、しょっぱなにステージに出てきたのは夕凪+ハンバートハンバート。で、一曲目は「私の青空」、とくれば良くないはずがないでしょう。この会場でこれから過ごす時間が特別なものになるという予感や、そんな一日もふだんの何気ない生活があってこそ…なんだなあという実感で、いきなりジーンときてしまいました。うーん、どうも最近涙もろくなってて困ります。あとは夕凪の曲をやったりしたけど、このセットはわりとあっさり終了。
 つづいて登場したのはビューティフルハミングバード。うわあ、この声はかなりスペシャルやなあ…などと浸っているとこちらもあっさり終了、しかし「また後で出ます」というMCで一安心。
 で、今回わりと楽しみにしていた田辺マモルとラボ・リボルバーがステージに。まともに知ってる曲は「好きだっちゅうねん」だけやけど気になる存在のマモルさんと、去年のレインンボウヒルで激しく熱のこもった演奏を見せてくれたラボがどう絡むのか…という辺りが気になってたんだけど、抑えた感じの演奏がしかしイイです。「ハワイの詩」(→歌詞)がじんわりとよかったなあ。そして、今回のライブを最後にラボのドラマーが脱退ということで、一番最初にセッションしたという曲を最後にやったんだけど、歌い終わったマモルさんが一礼してステージを後にしてからのラボの激しい演奏がすごく染みました。
 ところで、↑のバンドがやけにMCを挟んでゆっくりとライブをしていたのは、次に出演予定だったチョウ・ヒョンレさんが遅刻したからだそうで…。去年はラリパパで出てましたが今年はソロ、何だかこっちの方が好みのような気がするなあ。そしてこちらもオリジナルメンバーのラボと共演アリ、でした。
 そしてお次は再登場のビューティフルハミングバード。今度はサポートのベースも加えて、「歌はすごいけどバックの演奏がちょっと…」と思っていたので(失礼)ちょうどええ按配だったような。
 夕凪を見るのは結局去年のレインボウヒル以来だったけれど、相変わらずダイナミックにバッチリ決まった気持ちいい演奏でした。しかし、今回のイベントでステージ前まで出張って踊ってたのは僕くらいでしたが…。この機会に未体験の芝生ゾーンにも行っとけばよかったかなあ。
 女性ヴォーカルがつづいて、お次はさねよしいさ子さん。うーん、正直あまり惹かれるところがなかったので、女性バイオリニストさんに見とれてました。すいません、酔ってたせいということにしといてください…って、ひどい感想や。
 ぼちぼち日も暮れてきて、「ああ、この楽しい時間ももうすぐ終わりか…」という気分の時に現れた知久寿焼さんは、なぜか帽子に風船をくくりつけて登場。この風船が楽器交換のときいちいちストラップにひっかかって会場の笑いを誘ってましたが、いやしかしこの時間帯、野外というロケーションにあった演奏はさすがでした。いやー染みた染みた。さねよしさんとの共演も含めて、わりとたっぷりと。
 そしてそして、イマイチ想像していなかった今年のトリはハンバートハンバートでした。バックの演奏や照明の効果もあいまって、怖い曲、暗い曲、しんみりするような曲(…って、ネガティブな感じばっかですが、たしかにそういう曲が多いんですよね)まで、なんちゅうかここまで立派なバンドやったんやなあ…と感心させられるような堂々とした演奏にすっかり聴き惚れましたよ。いやはや、お見事でした!


 とまあ、だいぶ粗いレポでしたが、「楽しんできたんやなー」ということだけ伝わったならそれで十分。ほんとに、春は「祝春一番」、秋は「Rainbow Hill」という風に定着していって欲しいなあと祈って緑地野音に足を運びつづけるのみです。