the pillows−MY FOOT TOUR−@なんばHATCH

 前回のサードアイツアーではチケットを買い損ねるという大失態を演じたので、今回は早々にチケットを確保。ツアーの会場がハッチになった当初は客席もわりと余裕があり、「うーん、ビッグキャットのままでよかったんでは…」とか思ってたんだけど、それが今では完売だもんなあ。
 アルバムが出るたびに最高傑作を更新し続けるこのバンドですが、特に最新アルバム「MY HOOT」はものすごく好きで、CDで聴きこんだ曲がライブでどう変化を遂げているのか、過剰に期待していたところがあったけどそれは裏切られることなく。特に「さよならユニバース」「GAZELLE CITY」のスケールアップ具合はすごかった。アルバムごとにサウンドの指向が変化しても、ライブで演奏される旧曲と新曲の混ざった構成に違和感を感じるどころか新しい魅力を発見してしまうのは長年の信者たる所以か。
 ライブの終盤、およそ10年前に発表されて僕がピロウズを知るきっかけになった名曲「ストレンジカメレオン」演奏後のMCには思わず涙腺が刺激されたんだけど、「じゃあ、一番新しい希望の曲を」と続けて演奏された最新アルバムの表題曲「MY HOOT」にはもうなんちゅーか泣き笑いさせられました。ほんと、このバンドがずっと好きでよかったなと。ここまで思えるバンドはやっぱりピロウズだけみたい。
 アンコールでは、PAブースで「funny bunny」の弾き語り〜「dead stock paradise」〜「another morning」という構成にすっかりヤラれました。ダブルアンコールは、まあちょっとお約束っぽくなってきてる気がしたけど。