Festival BEYOND INNOCENCE 2005@新世界BRIDGE

 FBI2005の最終日は、13時開演〜23時近くまでやったから約10時間! 観てるだけでもさすがに疲れたけど、一番大変だったのはZAKさん率いるPAチームだったのでは。ありとあらゆる種類の音楽を管理するのはホントに骨だったと思います。


 そういえば、全セットの写真を撮るのもそれなりに大変でした。ライブ鑑賞のジャマになってなければいいですけど…。
http://www.geocities.jp/masao_1980/fbi2005/index.html


○この日の出演者
枡本航太
 絵に描いたロックスターみたいな過剰なアクションで、エレキを弾いたり、ピアノ弾きながらボイスパーカッションしたりと、なかなか面白いキャラの人でした。でも、ピアノで弾き語ってた曲はふつうに良い曲だったなあ…間奏にボイパが入って台無しになってたけど、それはそれで良し。
オーロラ[川端稔、稲田誠]&小島剛&千野秀一
 前に一度聴いたときも思ったけど、川端さんの作り出すほんわかだけどちょっと変で怖い世界はふちふなにも通じるところがあります。千野さんのピアノもホントにぴったりで、あーCD買えばよかった。
井上智士と井崎能和
 こちらは2階ステージから。ドラムを「真下で」聴くっていうのはなかなか出来ない体験だと思うけど、すんごい迫力でしたよ。
BusRatch[ヤマモトタカヒロ、毛利桂]&半野田拓
 ちょっとセッティングに手間取ってたこともあってか、半野田さんは消化不良という感じ。それにしても、こういう電子音楽は未だに誰がどの音出してるのか分かりにくくて神経が疲れます。
POPO[山本信記、江崎將史、喜多村朋太]
 司会席のあたりで演奏していたので、時おり後ろの窓から通過するジェットコースターが見えるという変な状況でした…が、昼下がりにはぴったりな雰囲気。
もしもし[森本アリ、森山ふとし]
 森山ふとしさんのゲームボーイ音源を楽しみにしてたんだけど、2階で客席に背を向けていたのもあってよく分からず残念。
Audrey Chen&Tatsuya Nakatani
 ドラムセットがちょっと特殊だったので「どんな風に叩くのかな」と期待していたら、フロアタムにシンバルこすりつけたり、弓で弾いたり…いや、これはこれで面白いけど。オードリーさんのボイスやチェロも雰囲気があってよかったな。
CARL STONE&Gianni Gebbia
 こういう電子音楽と生楽器の共演なら分かりやすくてけっこう聴けます。
cafeBRIDGEスペシャル その2
 すいません、電子工作の発表会だったのを確認して中抜けしてました。日本橋の吉野屋でカレー食ってました。すいません。興味のある分野ではあるので、今度「電子工作カフェ」があったら行きたいと思います、ハイ。
DIEB 13&小島剛
 小島さんの出す音は以前聴いたことあるから何となーく分かるんだよな。思ったよりマッチしてるなーという印象。
HANS REICHEL&姜泰煥
 ホントに姜さんは相手が誰でも自分の音を貫いてます。HANSさんはこのセットではダクショフォンのみ。
内橋和久SOLO
 最近何回か聴いてるせいか、内橋さんのギターソロの機微が何となく分かるようになってきたかな…って、2階だから手元が見えねえっ。
Kampec Dolores
 ハンガリーのバンドらしいです。僕は普段ほとんど日本の音楽しか聴かないんだけど、こういうのを見せられると、もっと見識を広げなきゃなあ…と思います。ステキな演奏でした。
Not The Same Color[Dieter Kovacic,Billy Roisz]
 先日出演予定だったこのユニットはこの位置で登場。やっぱりBilly Roiszさんの作り出す映像はよく分かりません(すいません、こんな感想で)。ところで、ここまではばっちりタイムテーブル通りに進行していました。


○sound mail from ZUINOSIN
 「sound mail」というのは、ミュージシャンから送られてきた音源に対して初聴で即興演奏をするというFBIの名物企画(?)で、本来は一対一の形式なんだけど、今回はヨーロッパツアー中のZUINOSINからのメールということで、内橋和久(ダクソフォン)&半野田拓(ギター)&一楽儀光(ドラム)という豪華なトリオが組まれました。
 で、そのメール音源、というかビデオ映像なんだけど、zuinosinのメンバーがふつーにBRIDGEでメチャクチャなライブをやってる…というもので、音が悪いのか何なのか、よく分からないうちに終わってしまいました。内橋さんも「あいつらsound mailが何なんか分かってない」と呆れ気味…。


○super session
 内橋さんが決める組み合わせはその場で発表、事前打ち合わせなんかは一切ナシで3分間の即興セッションを何セットも続けていく…というのがこの企画です。セッションのためだけに来ていた出演者もいたらしく、一部人名がはっきりしない部分もありますがご容赦下さいな。
・川端稔、Gianni Gebbia、姜泰煥
枡本航太、Tatsuya Nakatani
 Nakataniさんの困ったような、楽しそうな顔が印象的でした。
・Samm Benett、Margrit Rieben
・Haco、Audrey Chen、HANS REICHEL
・春日博文、津山篤、山本信記
 この日は楽器を持ってきていなかった津山さん、弓で指を弾くフリをしながら、HANSがさっきダクソフォンで弾いていたフレーズを口マネするという荒業を披露。いやー、面白いのは面白いけど…。
・?、Carl Stone、江崎將史
・Tim Olive、Paed Conca、井上智
・西川文章、Hans Koch
・小島剛、森靖弘、Kenderesi Gabi
 よく分からん組み合わせだったけど意外にハマっていたような。
・半野田拓、姜泰煥
 超ガチンコ対決。どっちもカッコよすぎだ。
・森山ふとし、?
・Haco、稲田誠、Carl Stone、千住宗臣
ドラびでお津山篤
 津山さん、今度は稲田さんのコントラバスを借りようとするも「なんやコレ、フレットあれへんやんけ」とあっさり放棄、結局ドラびでおの映像に突っ込みを入れていただけでした。まあ、あのキャラだからこそ許されるんだよな…。
千野秀一、HANS REICHEL
 このセットの千野さんはもうなんつーか鬼神。最後の最後にこんなシビれるセットが見れてよかったー。


 終演後、エンジニアからキッチンに至るまでスタッフ紹介(と満場の拍手)があって、最後に内橋さんから「FBIは再来年でラスト」という衝撃的な発言が…。会場の問題などなど理由はいろいろあるんだろうけど、一介の客に出来ることといえば、残された機会を精一杯楽しむことしかないはず。とりあえず、来年の10回記念をどれだけ盛大にやってくれるのか、期待して待つことにします。