最近読了した本

 新井英樹「THE WORLD IS MINE」全14巻。久しぶりに通読したけど、いやホントこの漫画は体重の乗った名台詞ぞろいで震えます。かと言って、台詞だけでキャラを動かしてないというか、実に細かいところまで丁寧に描かれてるから再読しがいがあるわー。それにしても、これって5年くらい前の漫画なのに、描かれてるマスコミや警察や政府の体質なんかは今とぜんぜん変わってないような…。
 山田玲司「アガペイズ」全9巻。これもWIMと同時期だな、いやホント当時のヤンサンの面白さはどこに行ったんやろ…。この漫画は、ヴィジュアル系バンドをやってるゲイの主人公が惚れた男を甲子園に連れて行くために風水魔球をマスターして…というある種トンデモな野球漫画なんだけど、描いてるのがこの人だけに過剰に濃くって面白いです。設定はイロモノっぽくても中身はまっすぐ、というか。
 吉原有紀「5時間目のヴィーナス」。えー、昔々にくりいむレモンというアニメシリーズがありまして、その中で森山塔山本直樹)が初めて原作を手がけたのがこのタイトル、そしてそのノベライズ版がこの本というわけです。要はエロ小説です。アニメはストーリーしか知らないんだけど、小説版は学園ホラー要素を加えた感じになっていて、思ったよりエロくない。ところで、口絵・本文イラストが森山塔/奥浩哉と連名になっていて、どっちがどこまで描いてるのかよう分からんです。困ります。