大阪を東へ西へ

 長期休み中の友人Sと昼から落ち合い、極太麺が魅力の「今里焼きそば」(リンク)でも食いに行くかーと自転車を走らせると定休日…。こんなことはよくあるのでへこたれません。
 気を取り直して鶴橋でなんか探そうってんで、迷路のような市場を歩き回り、何軒か候補を見つけたあと「よし、じゃああの店な」と決めたんだけど、その店がどこか思い出せず迷っているうちに「まぐろ食堂」なる看板を見つけて立ち止まる二人。「…うーん、俺はここでもエエんちゃうかなーと思うけど」「…せやなあ、行ってみるか」などと言いながら、心はもうまぐろまみれなのだった。
 腹も心も満たしたあと、一行は緑橋から地下鉄中央線沿いに東へ。絶版になってプレミアまでついている「江戸昭和競作無惨絵・英名二十八衆句」という画集を蔵書している大阪府立中央図書館へ向かうためです。地下に所蔵してあるというその本を、カウンターまで取り寄せてもらう20分ほどの時間がどれだけ長く感じられたか…。はたして、長いこと恋焦がれていたその画集は本当にすばらしくって、やっと見られたという満足感より、この本を手元に置いておきたいという欲求の方が大きくなりました。家族に見られたらどう思われるか分からんけど。
 その後は東大阪をゆっくり、てきとうな道ばかり走って帰ってきたんだけど、本当に東大阪という土地には何か磁場のようなものを感じさせてなりません。ふつうに自転車走らせてるだけで、ツッコミどころが多すぎるんだよな…なかなか文章では上手く伝えられませんが、今世界で一番東大阪に興味があるのは自分たちだと、胸を張って言えるくらい好きです。
 すっかり辺りが暗くなったころSの家に戻り、車に乗ってなんばのジンギスカン屋へ。またまた腹を満たしたあと、仕事&接待飲み会終わりのIをとっつかまえて、信貴生駒スカイライン…は高いからギリギリのところまで行って夜景を堪能したり、またまた移動して天保山で海を見たりしながら、名古屋の人妻ヘルスがよかった(S談)とか、営業先の人妻と意気投合してメアドを交換した(I談)とか、そういう下衆い話で盛り上がった夜でした。や、僕は浮いた話の一つももちあわせてませんが。