OTODAMA〜音泉魂〜@泉大津フェニックス

 今年が初開催のこのイベントへは4人パーティーを組んで行ってきました。高速道路を運転するのはいつぶりか思い出せないくらいだったけど、まあ問題もなく、9時半すぎに難波を出発して会場に着いたのは10時20分くらいだったかな。時間をずらしたせいか駐車場へ入るのもスムーズで、入場待ちもなく、そのわりにレフトステージ側の前の方にシートを敷けたので幸先はいい感じ。
 入ってすぐは会場狭いなーと思っていたけど、だんだん慣れてくるとこれくらいがちょうどいいなーという気に。トイレも歩いてすぐで並ばないし、その辺のストレスはまったくなかったです。音はけっこう低音強めでよかったんだけど、PAテント後ろにおいてたサブのスピーカーから出てる音が、メインから1テンポ遅れてたので非常に気持ち悪かったです。
 シートに座り込んで、暑さに負けじとさっそくビールを2缶ほど開けてまったりと。するとぼちぼちライブも始まって、まず最初に見たのはSCOOBIE DO。いやー、あんまり曲知らないけど楽しかったなー。いくら暑くてもスーツでビシッと決めて「ホットビズだ」とうそぶく姿勢もイイ。曲間をメドレーみたいに繋げてく構成にもすっかりのせられました。
 ぼちぼち持参した酒を飲み始め、いい感じになってきたところでPOLYSICS。どっかで書かれてたけど、ほんと緩急もクソもないスットレートなライブで、あっという間に駆け抜けたって感じでした。よかった。
 次のサンボマスターはシートでぼけーっと見てたんだけど、濃い酒をガバガバ飲んだせいか、陽射しにやられたのか、この辺りからいまいち調子がよくなくてぶっ倒れてました。遠くから聴こえてくるフラカンの音に「あ〜〜〜ダッシュで前行って爆音で聴きてー」などと思いつつも体がなかなか動きません。「深夜高速」なんか、ちゃんと聴いたら多分泣いてたな…。少し回復したところで、友だちが「サンボの人がテントにいる!」というので一緒に見に行くも、フラカンが盆踊りやってる方が気になって…ホント、今度ライブあったらちゃんと行こう。
 また横になって体を休めながら、YUKIをぼんやりと。登場前にバンドがちょこっと演奏してた時の音がめっさカッコよくて「おおっ」と思ったんだけど、歌が始まると「バックバンドの音」になっちゃって残念。あと、周りの客がみんな「かわいい」「かわいい」と連呼してたのが面白かったな。(追記:ドラムが柔道二段松下敦だったそうです)
 調子はイマイチだけどこれは逃せんと体にムチ入れて、バックホーンを見るためにステージ前へ移動。ライブ見るのは何年ぶりだろうなあ、バンドがパワーアップしてたのはもちろんだけど、とにかく山田くんがすごくよくなってた。声がちゃんと出せてるってのもあったけど、雰囲気が(いい意味で)大人になったというか、貫禄さえ感じましたねえ。それだけに、演奏時間が短め(25分くらい?)だったのはもったいない。
 バックホーンのあとはブレイクタイムだったんだけど、この辺りで僕も完全復活、涼しく過ごしやすくなった会場を酒飲みながら歩き回ったりしてました。奥田民生はあまりちゃんと見なかったんだけど、このあとのUAがすごくよかった。去年のライジングサンより、こっちの内橋さんメインの方がUAの歌に寄り添うような感じで、うねるベースも気持ちいいし、時間帯もぴったりだったし。ラストに、ウッドベースとチューバ(関島さん)の低音組がステージから降りて、さらに少人数で演奏された「スカートの砂」はもう圧巻でした。一音一音がキラキラしてたね、なんつーか。
 長かったイベントもとうとうラスト、BO GUMBO UNIONのステージです。まずは中川さんヴォーカルでソウルフラワーの「松葉杖の男」、そして「満月の夕」であっさり泣いちゃいました。涙腺弱いぜ、チクショウ。その後、うつみさんや、UAYUKI、民生も登場してボガンボスの曲が演奏されます。ボガンボスってちゃんと聴いたことないんだけど、曲を知らなくても全然問題なく楽しめました。そして演奏が終わると花火が上がり、音泉魂も無事終了…と思ったとたんに雨が降ってきたので、DJハヤシに後ろ髪を惹かれまくりながらも会場をあとに。てきとうに晩飯食べて帰宅したあとは死んだように寝ました。
 正直なところ、めっちゃ目当ての人がいるってわけでもなかったんだけど、出演者がわりと粒そろいで楽しめたし、自分の体調管理がダメダメで体調崩したけど会場のインフラはよかったし、もし来年もあるなら是非行きたいなと思えるいいイベントでした。客がちょっと少なめで快適だった、てのもあるだろうけど。


(あと細かい感想)
・会場外のステージはどうだったか知らないけど、怖いくらい時間通りにライブが進みましたね。ライブではわりとおろそかにされがちな点ですが、個人的には非常に大事だと思うので好印象でした。
セカイイチサウンドチェックでは本人が出てきて、斉藤和義の「東京ブルース」の替え歌を歌ってました。アレはお約束なんだろうか。
グレイプバインっていつもあんなに大味なライブをやってるんだろうか。
安部慎一の息子がヴォーカル、ということしか知らないスパルタローカルズはちょっとヒネくれた感じでした。ゴメン、ちゃんと聴いてない。
・日よけテントの下にレジャーシート敷いて場所取るのはナシだと思った。
・ビン缶持ち込み禁止と言いつつ、ビールを缶のまま(500円で)売ってるのもどうかと思った。素直に金落したくなくなるよ。ペットボトルのジュース250円もちょっと高い。
・救護テントのおねーちゃんが皆ナース服だったのでぐっときた。
・再入場、ならぬ再入浴は「手にハンコと半券提示」だったんだけど、リストバンドじゃないのは経費削減だったんだろうか。あと、会場に戻るたびにおねーちゃんが「おかえりなさいませー」と言ってくれるんだけど、まるでメイド喫(以下略