第34回釜ヶ崎夏祭り@三角公園、などなど

 自転車でフラフラと西成の方に向かう途中、四天王寺の境内がなにやら賑わってるようなので寄ってみると、お盆だからか骨董市やら出店やらが出ていました。とりわけ人だかりの出来ている辺りを覗くと、どっかのばーさんが家相がどうのこうの書かれたボードを前に「家に妊婦がいる時は炊飯器買い換えちゃダメ」などと熱く、しかしクールに語っていて、皆さん熱心に聞き入っている様子。僕はこーいうのまったく信じないんだけど、ばーさんの語り口が何とも人を惹きつける雰囲気だったので感心しました。
 ちょっと新世界にも寄ったんだけど、盆休みだからか今日はどうも人が多くてやりきれず、さっさと三角公園の方へ。だんだんこっちのが落ち着くようになったりしてな…。で、まあ夏場なもんだから正直臭いもけっこうキツめだったんだけど、シートに座って酒飲みながらボケーっとライブ観てる間にどーでもよくなって、ふつーに過ごしてました。COCOROOMが手伝ってる屋台のソーメン(1杯100円)も頂きましたが、いい感じに冷えてて美味しかったな。ビールなんかも安く売ってたので4本ほど空けました。
 さて、時間の都合もあり、ライブを観れたのは「さっちゃんバナナーズ」「のえ」の2組だけ。盆踊りのヤグラの1階部分がPAブースになってるあたりがステキだな。さっちゃんバナナーズはカバーメインだったけどエレキがぎゅわんぎゅわんいっててええ感じ、のえさんは金延幸子を思い起こさせる歌声、ギター一本でちゃんと自分の世界を作ってるなー。すっかり聞き惚れました。
 2組のライブのあとは相撲大会。といっても、土俵は畳をたくさん敷き詰めてマジックで線引いただけ、なんだけど…すごい盛り上がりっぷり。5人勝ち抜いた選手3人で総当りをやってチャンピオンを決定、他にも子ども相撲や女相撲もあって、やんややんやの声援が送られてました。優勝したのは若者だったんだけど、5人勝ち抜いてた58才の小柄なじーさんがえらいカッコよかった。敗者にもスイカ一切れとブドウ一房がもれなく手渡され、何ともええ感じ。
 そうそう、この会場でも岡本のおっちゃん(春一番コンサートの超名物客。帝塚山音楽祭でも遭遇→id:masao1980:20050529#p1)を見かけたんでした。相変わらずだらんと伸びたシャツの前を全開にして、ステージ上の出演者に握手を求めたり、パントマイム風の踊りを披露したりしてたんだけど…僕は見たんですよ。ズボンのポケットから小銭を引っぱり出して多少乱暴に(照れ隠し?)カンパ箱につっこんだり、子どもたちと畳の上で楽しそうに相撲とってる姿を。ちょっと、いやかなり困ったさんだけど何だか憎めないなーと思ってはいたけど、今日はちょっと感動…してたのに、子ども相撲のとき真剣に相撲とってる子どもの足を手で引っ張ってた。台無し!(でも、体が大きい方の子をジャマしてたね…)
 このあと、演歌や沖縄民謡のステージ、あと盆踊りもあったんだけど、ライブのため梅田へ。いやー、13日からやってるの知ってたら行ってたのに、もったいないことしたなー。13日はあいりんのピアノマンこと合田さんも出てたらしいのに。
 まあ、政治、思想的なことも含めてのこの祭りなんだけど、混沌としたエネルギーが会場を満たしてるからあんま気にならんのよね。祭りもライブも相撲もそっちのけで、街頭テレビの高校野球に見入ってる人もたくさんいるし…。なんつーかねえ、すべて平等に鍋の中で煮えてる、というか。自分で書いててワケ分からんけど。


http://www.geocities.jp/masao_1980/livephoto/050815.html
 写真のページを別に作りました。なんかこう、熱いもんが伝わったら…と思います。