日本橋百景

 「ノーター」という単語、分かる人はどれくらいいるでしょう。これは、お店に置いてあるコミュニケーションノートをこよなく愛する人たちの総称なんですが(NOTEにerが付いてノーター)、このインターネット全盛の世においても、まだまだ彼らはがんばっているようです。主に、メイド喫茶とかゲーセンとかそーいうショップで。
 まあ僕も同属嫌悪の大好きなオタ者の例に漏れず、こういう場所では必ずノートをチェックして、まあネタとして楽しんでいるわけですが…って、僕も昔メイド喫茶のノートになんかちらっと書いた記憶がっ!忘れてっ!
 まあ落ち着いて話を戻すと、これは友人Sから聞いた話。日本橋に最近できたというインドカレー屋にSが入ると、そんな怪しげな店でもないのにノートが置いてあって、客同士が地味に交流しているというのです。「あ、ふつーの飲食店でも、土地柄を考えて経営努力してんのかな…」と僕は思ったんだけどそうではなく、店の人いわく「客が勝手に置いていった」そうで。
 死神が落とした一冊のノートから二人の選ばれし者の壮絶な戦いが始まる…のはデスノートという漫画の話だけど、とにかく人間って面白いですよね。ちなみに、そのカレー屋はあんまり美味しくなかったそうです。