夜を走る

 夜中に自転車を走らせるのが好きだ。人がほとんど動き回っていないせいか、街の見え方も何となく昼間と違っていて、例えばずーっと続いていくみたいに見える街灯のある通りを駆け抜けていくのは何とも気持ちいいもんです。
 今日もそんな通りを走っていたら、二人で自転車を片手運転しながら手を繋いでいる老カップルを見かけて羨ましくなったり、12時過ぎてるのに子どもを連れまわしてる母親を見てちょっと心配になったり。
 ドライブもいいんだけど、街の空気みたいなものを感じるには自転車のスピードが一番いいなあ。いや、でも不審者に見られてたらどーしよう。