たんけんぼくのじゃないまち:京都編

 京阪出町柳駅に着いたのは13時ごろだったでしょうか。いつもながら苦行のように長い京阪特急の車中では、永沢光雄AV女優 (文春文庫)」を読んでいました、テレビカーだったのにテレビ無視して。
 まず向かったのは東大路通り沿い<田中ノ里>交差点近くにあるゲームセンター「ヤギ」。品揃えはともかく、店の広さや雰囲気は僕好みかな。客がいなかったのも含めて。
 <田中ノ里>から御蔭通りに入って東へ、白川通りにぶつかる<北白川別当>交差点で曲がってまたまた北上、すると京都造形芸術大学なんかが見えてきて、もうちょっと行ったところにあったのが「スポーツランド北白川」。ゲーセン、ビリヤード、ダーツ、バッティングセンター、卓球、漫画喫茶などが入った施設で、「コレうちの近所にも欲しいっ」と思うくらいええ感じ。同じ複合娯楽施設でも、ROUND1などと違って大手資本の匂いがしないのも好感。なぜかビデオゲーム筐体に入ってるギターフリークスなどで遊んで帰りました。
 で、今度は白川通りを南下してたんだけど、そんな僕の目の前にいきなり飛び込んできたのが「ガケ書房」。ちょっと気になってた店なんだけど、まさかこんな場所にあったとは…。で、店内は上品で五月蝿くないヴィレッジヴァンガードというような趣きで(すいませんテキトーな感想で)、ついじっくり居座ってしまいました。でも、BOXセット買った人には秘蔵音源つけるよとか、CD2枚もしくはDVD1枚買った人には店内でBGMに流してるCD-Rあげるよとかいう商法はどうなんやろ。
 ついつい寄り道しながらも、<白川通今出川>交差点を西に曲がってちょっと行くとゲームセンター「GOLD」。なんかバランスが取れてるようで取れてないような品揃えで、なんか好きだなこういうの。名作アウトフォクシーズがあったので、連コインクリヤしようと試みるものの、初めて到達したボスに翻弄されて断念。まあ、長瀬のあうとばぁんでクリヤすりゃいいか。
 「GOLD」近くで何となく目についた古本屋チェーン「コミックショック」に寄ってみると、探してた小林信彦のオヨヨシリーズの1冊を発見、即保護。それにしても、立地条件もあってかこんなに濃いコミックショックは初めて見るな。大阪に残ってる店舗はたいてい腐ってるもんなあ…(その腐りっぷりもまた良し、なんだけど)。
 どんどん<百万遍>交差点に近づくにつれ、「アレ、この景色いつか見たような…」という気が。そうだ、昔(たぶん2002年)友だちと知恩寺の古本市に行ってついでにレコード屋に寄った時の…と思ってるとその「Joe's Garage」が。相変わらず濃い店でした。
 ようやく<百万遍>交差点につくと、京大キャンパスの石垣に何ともふしぎな建物が。これが噂の「石垣カフェ」ですか。石垣撤去に反対するために店を構えてしまうという発想はとても面白いんだけど、けっきょく例の角ばった文字であれこれ書かれると何か萎える、というか一般人は引いちゃうような気が。もっとポップでキャッチーでオサレなオープンカフェにすりゃ面白いのに、と思ってしまう。どうでもいい話だけど。
 で、西部講堂で行われていた「太陽と月のまつり」にしてもそうなんですよね。僕はいまいちヒッピー文化というものに明るくないんだけど、「なんか怪しい」「怖いような気が」というだけで遠ざけるのも良くないとは思っています。でも、主義主張はある程度理解できるんだけど、なんか違うよなーという感じを受けるんですよね。まあ、世の中に100%の人が全肯定できる主義主張なんてものはないんだろうけど。
 これは決して、前情報では講堂前の広場は自由に入れるという話だったのにダメだったため、当日料金2500円を払うのを渋った貧乏人のヒガミではないです、たぶん。でも、せっかく中に店いっぱい出してんだから、興味持ってふらっと寄った人が覗けるくらいにはして欲しかったなあ。中に入ったら上に書いたような印象も変わったかもしれない。って、自分勝手なヒガミになってきたんで以下略。
 このあと、四条に寄ってまたゲーセンを5、6軒見てきたんだけど、特に書くこともないので割愛。なんだかんだで家に着いたのは23時くらい、さすがに疲れました。なお、京都のゲーセン事情については下記のサイトを大いに活用させてもらいました。感謝。
http://www.nazo.tv/game/cvss2/kyoto/
(追記)この文章を書くためにいろいろ調べてると、<白川通今出川>からちょっと東に行けば「銀閣寺」があったということを知ってショック。どーせなら行きたかった…。