思考停止状態?

 口に出して初めて「そうか、僕はコレが言いたかったんだ」と思うこともあれば、自分で喋ってることなのに「うーん、何か言いたいことからズレてってるな…」と思うこともある、よなあ。
 僕は心療内科に通っていたことがあったのだけれど、思っていることの半分も言えずにただ処方が変わっていくだけの日々で、結局行くのを止めてしまった。さて、このことから僕は何を学べばいいんだろう。
 ある人から、お前は砂漠のようだと言われたことがある。何を経験しても血肉とせず、花も咲かせない…という意味だと思う。なるほど。何を考えているのかよく分からない、ということもよく言われる。そう、僕もそれが分からないのだ。
 ひとつだけたしかなこと。僕は何も切り捨てたくないだけなのだ。決め付けたくないのだ。どうせなら、矛盾でいたいのだ。
 (追記)しかしよくよく考えると、思考停止にも良い悪いがあるんだろう。一概に「思考停止はイカン。悩み続けろ」と決め打つのもまた思考停止ではないか。うーん、やっぱりこの本(ISBN:4091538134)で玄侑宗久が言うように、「自分の心をバカにする」のも大事なのかな。
 というようなことを考えていたのは、こないだのカスタネッツのライブで耳に入った、「夕暮れ」の歌詞が妙にひっかかったからだった。CDで何度も聴いたことのある曲なのに、今まで気にしたことがなかったんだけど…


見逃してた事みな大切な事だったって
今までそんなふうに勘違いしてきた
 とりあえず今自分が持っている手札を再確認して、これから起こるろくでもないことや偶然の起こす縁なんかに対応できるようにしなければいけないな、と思う。そうだ、「優柔不断」と「柔軟性がある」って、見た目は似ていても中身はぜんぜん違うのだ。