東京妄走編:その2

 予定では8時半起床…だったんだけど、あまりの寒さに5時ごろ目が覚めちゃいました。うーん、まあしかし、この値段(1泊2830円)であまりゴチャゴチャ言うのも無粋だよな。寒けりゃ何か着ればいいだけの話であって。それを除けばいい感じだったので、このカプセルはまた利用するかも。
 ホテルを出て御徒町駅へ。まずは朝飯でも食おうと、てきとうな店でてきとうなクロワッサンサンドとてきとうなコーヒーを。昼過ぎの新幹線で帰る二人のことを考え、スケジュールの最終確認。余裕はそんなにない感じだ。


 まずは山手線で東京駅へ行き、二人それぞれ土産を購入。帰り際でも良かったんだけど、朝早くの方が時間的余裕があったのでこういう順番なのです。
 また山手線で今度は秋葉原に降り立ち、その辺をブラブラ。11時になったので、メイド服を着た女の子がマッサージ(性的な、ではない)してくれるという「メイフット」に突入…したんだけど、すでに先客がいたため1時間待ちの状態だという。旅行中で時間の余裕がないんで止めときます、と伝えると…


今日は雨で寒い中、早い時間から(中略)遠いところお出でくださったのにお店が込み合っていた為、入れなかった、ご主人様方、大変申し訳なかったです。。また是非お帰りくださいね☆
って携帯サイト(http://pksp.jp/asmi/)の日記に書かれてたっ!ここまでされちゃあ今度は万難を排して行かないとな…。
 失意とある種の安堵を抱えたアンビバレンツな一行は「@ほぉ〜むcafe」へ。こっちは客がいなかったので(平日の朝だから当然といえば当然)、メイドさんと3対1でトークするという予想外の展開に。自衛隊時代に何度かキャバクラへ連れて行かれたことがあるというSが誇張した大阪ネタでボケまくって、僕が突っ込みながら話を転がしてくという感じで、なんつーか疲れた。何で喫茶店入って疲れてるんだろう…。
 またまた山手線で品川駅へ。今回の東京観光ツアー最後の目的地はアンナミラーズ高輪店。店内(のウェイトレス)がよく見える席を二人に譲ってあげるあたり、僕もなかなか大人になったもんです。それにしても、ココは料理もかなり美味しく、コーヒーのお代わり(タダ)もこまめに聞いてくれるしで、二人は「メイド喫茶よりこっちのがいい」とまでいう絶賛っぷり。あと、ちょっとした嬉しいハプニングがあってIから感謝されたんだけど、知り合ってから10年ちょい、あんなに心のこもった「ありがとう」を聞いたのは初めてでしたよ。
 13時すぎになったので後ろ髪をひかれながら店を出て、品川駅に。ここから新幹線に乗って帰る二人と別れて、ここから明日の朝までは一人っきりです。


 一人になったので、まずは移動中に読む本を…と思い、品川駅構内の本屋で村山由佳「夜明けまで1マイル」の文庫を購入。山手線でまたまた秋葉原へ移動して、マンガ喫茶に入ります。二人が土産に欲しいって言ってたけど時間がなくて探せなかった「おでん缶」自販機の場所をほどなくして見つけ、地図の画像を携帯のカメラで撮影。画素数が少なくてもこういうときは便利やね。ついでに、夜に行く吉祥寺周辺の銭湯も下調べ。「あ、いま『おたく:人格=空間=都市』展やってんねんな。でも雨降ってるのにわざわざ電車乗ってオタクの部屋を見に行くってのもなあ…」などとグダグダしてる間に3時間も経っててビックリ。
 ドンキで安い傘をゲットしておでん缶も購入、今度は中野に移動します。先日Sが悩んだ挙句買わんかったけどやっぱ欲しいから買っといてという青林工藝舎バッヂを買いにタコシェへ、ついでに入った中古CD屋で高田渡「渡」を見つけたので購入。いろいろ見出すとキリがないんで早々に退散しました。


 吉祥寺に着くと、もう雨が止んでいていい感じ。リュックをコインロッカーにつめて「いせや」に直行。入ったとたんに、「ああ、帰ってきた」という感じがして嬉しくなります。生ビール→焼酎お湯割り、煮込み、焼き鳥盛り合わせ、鳥刺しで〆。鳥刺しが泣けるくらい旨かったなあ。
 ここからは余談ですけど、ちょっと前から「和風っぽい感じで壁に筆字が書かれてるような」内装の飲食店がよくありますよね。あーいうのはどうも偉そうに見えて信用できない。そんな風に書かれてる字よりも、いせやの黒ずんだ壁や柱の方が雄弁に何かを語っているように思うのです。
 つづいて、友人から勧められたハモニカ横丁にも足を伸ばしてみます。何とも魅力的な店が並んでいて迷う迷う。それにしても、赤ちょうちんに照らされる女の人の顔ってなんかイイですね(何言ってんだか)。悩んだ挙句、僕が入ったのはスモールライトというバー。泡盛を片手に、名物らしいガーリックフライドチキンをちびちび齧ってるともうたまりません。
 さてもう一軒どうしようかなー止めとこうかなーなどとブラついていると、僕と同じように一人でブラついていた女の人が「お互い飲み潰れよーねー」と声をかけて去っていったので、結局もう1軒行ってしまいました。が、このあと銭湯に行くことを考えて酒量はセーブ。おねーさんゴメン、約束守らなくて…。
 コインロッカーの荷物を回収して、北口方面にある銭湯「よろづ湯」へ。シャワーもサウナもないストイックさが魅力的。いいお湯でした。
 新宿へ移動しててきとうなマンガ喫茶へ。6時間880円のプランはありがたいけど、さすがに空気が悪く、なかなか寝付けませんでした。