東京妄走編:その1

 長かったバスの旅も無事に終了、6時半くらいには東京に着きました。とりあえず目に付いたコンビニに入ってみるあたり、旅情もへったくれもない一行ではあります。「こんなん大阪に置いてないよなー」などと、並んでる商品の細かーい違いをチェックしたり。あと、Sはジュースマニアを友人に持ってるせいか、移動中にやたら自販機をチェックしてました。うーん、よう分からん世界だ。
 とりあえずバス停から歩いて東京駅へ。巨人グッズを置いてるキヨスク、ジオスクなんてのを見つけて、「こんなん大阪にあったら燃やされるで」などと吐きつつ、大阪とは出汁の色が違ううどんを食ってみようと、立ち食いを探したんだけど見当たらず…。仕方なく山手線に乗り込みます。まだ早いせいか、あまり混んでなかったのはラッキーでした。そういえば、車両内に液晶テレビをつけてるのって京阪特急のテレビカーのぱくりだよな(違います)。
参照リンク:http://www.excite.co.jp/News/bit/00091107503610.html


 最初の目的地は浅草。上野駅東京メトロ(このネーミング地元の人もイヤなんだろうなあ…)に乗り換えようと下車したら、構内で「そば・うどん」と看板のある立ち食いを発見。うーん、こっちの人はうどんよりそばの方が好きなんだろうか。大阪だと「うどん・そば」だよな、多分。味も、しょうゆが効いてるせいか違う食べ物といってもいい気がする。なんだか複雑な気分になったまま、浅草に到着。駅を降りてまず目に入ったのはあのビル…これも地元の人は嫌がってるんだろうなあ。
 一度浅草に来たことがあるというIにすべてを委ね(ちょっとひどい)、雷門からあちこち歩き回ります。朝早すぎるせいか、露天っぽい店はかたっぱしから閉まってたんだけど、何だかそれでも楽しかったです。店開いてればもっと楽しかっただろうなあ。個人的に、「唄と踊りで今日も楽しく」を掲げる浅草観音温泉が気になりました。あと、どっかの寄席で、ドラマ「タイガー&ドラゴン」のロケ準備が始まってましたが、別にどうというわけもなく。


 再び東京メトロで上野に戻って来た一行は、とりあえず目に付いたハードロックカフェなんかに入ったりして作戦会議。ある程度方針を決めたのち、上野の街に繰り出します。目指すはもちろん西郷どん!記念撮影を終えたあとは公園をぶらぶらして、実物大のシロナガスクジラの模型に感動したり、不忍池で野郎三人スワンボートを漕いだり。これが思いのほか楽しくて、鴨を追い回したり、餌をやってる人を妨害したり、とても25才とは思えない大人気なさを披露しまくり。けっこう疲れたけど…。しかしこれで30分700円は激安なので、激しくオススメしたい。
 そんな感じで、公園周辺をぐるっと回ってから今度はアメ横へ。「もし東京に住むんやったらこの辺やな…」なんて、Sも気に入ってる様子。ふと目に入った海鮮丼の店が500円のくせしてやけに旨い。多少ご飯がベタついててもこの値段なら問題なしでしょう。
 ふと思いついて「そーいやアンミラって行きたい?」と聞くと、二人が「うん」と即答するので、ここで調査のため漫画喫茶に。最近はこーいうこと出来るから旅も気楽だよなあ。店舗情報を見てみると、思ったより店が少ない…けど、明日帰りの新幹線を品川から乗ることにすれば品川店に寄れるな、などと計画。


 続いて向かったのは渋谷。時間もまあ余裕あるし、こういうとこも押さえとかなあかんかなー、って感じで。ハチ公を見逃しつつ原宿方向に歩いていったんだけど、どうも「お、これが渋谷か」っていうような分かりやすい場所にブチ当たりません。ツアコンとしてはふがいない…と思ってたらたまたまSHIBUYA-AXを発見、ゴスロリ娘たちが次々と集まってくる様が見られて一行のテンションも回復(なんじゃそりゃ)。彼女たちの流れてくる方向へ逆流すると原宿に着きました。「クレープでも食ってく?」「あー、要らん」「せやんなー」で原宿は終了。さっさと山手線に乗り込みます。 


 新宿で中央線に乗り換えて、いざ中野へ。これまではわりとふつうの東京観光だったけど、ここからはオタ者の聖地巡礼が始まるわけです。…なんか自分で書いててちょっと気持ち悪いけど。
 そんなわけで、目的地はもちろん中野ブロードウェイタコシェ丸尾末広ポストカード、鈴木翁二のバッヂ、まんだらけくりいむレモンフィルムコミックス「5時間目のヴィーナス 森山塔スペシャル」をお買い上げ。「しかたがないね これが僕だもの」…by早川義夫


 2時間ほど中野を堪能したあと、中央線特快(だっけ?)などを駆使して、いよいよ秋葉原へ。あちこち行ってる間に路線図がだいたい頭に入ってきて、なんだか東京で電車乗るのにも慣れてきた感じがします。
 初アキバの感動に涙あふれ心震わせる(ウソです)二人をよそに、もえるるぶを片手にてくてく歩いていく僕。が、地図が分かりにくいのか僕が方向音痴なのか、行こうと思ってたのとは違う「Cure Maid Cafe'」前に来てしまいました。数年前に来たことあるけどいいかなと思いつつ入店…できず、ちょっと待たされました。という経緯があったからかどうなのか、同行の二人はいまいちピンと来なかった様子。そのあと行った「JAM」の方がよかったそうです。
 メイド喫茶の他には、同人ショップや中古ゲーム屋などにも。まあ、二人は「この店に行ってみたい」っていうのはあまりなくて、この場所を体感したかったようなので、まあその点では満足したことでしょう。大阪の電気街・日本橋と比べてみると…メインストリートの長さはあまり変わらないけど、そこから四方八方への広がりが大きい。規制の影響で看板がないせいもあって歩道が広い。駅からのアクセスがいい…という気がしました。


 秋葉原から徒歩で御徒町へ。事前にリサーチしていたラーメン屋「武骨」に行ってみたんだけど、なかなかの行列っぷり。行列嫌いで疲れと空腹にやられていたSが(雑誌見て「行きたい」って言ったくせに)駄々をこねだし、妥協しまくっててきとうな回転寿司に入ったんだけどこれが大失敗。ネタは3,4種類しか回ってないし、つみれ汁のつみれは冷たいし、日本語がイマイチ通じないし…。結局、すぐに店を出て素直にラーメン屋に並びなおしました。
 で、この「武骨」は太麺好きな僕としては見た目いい感じだったんだけど、スープが魚臭すぎで…まあまあ美味しいんだけど、僕には合わないな。だいいち高いし。以前週刊文春に「最近は魚臭いラーメンが多くて…」といった趣旨の記事が載ってて、読んだ時はピンと来なかったんだけど、こういうことかと納得しました。友人たちは満足したようだったけど。
 さらに徒歩で移動して、今日の宿である「御徒町ステーションホテル」へ。いや、泊まるのはカプセルのほう、一泊2830円ですけど。風呂あがりに発泡酒を飲みながらネットをしたりして、23時ごろには就寝。いやはや長い1日でした。あと、どうでもいい話なんだけど、僕たち三人が一緒に風呂に入らないのは暗黙の了解です。