高田渡@ヒポポタマス

 なんだかんだで初めての高田渡ライブ。安治川口という、USJに向かう路線にあるへんぴな駅(失礼)で電車を降り、雨の中を走って会場のヒポポタマスへ。ここはけっこう精力的に弾き語り系のライブをやってるバーで、気にはなってたんだけど来るのは初めて。(メールで予約しておいたので)名札のついた席に座ってビールと枝豆で開演を待ちます。
 わりと時間ぴったりに渡さんとフラットマンドリンの宮崎勝之さんが登場。間に喋りを挟みながら、『仕事さがし』『スキンシップ・ブルース』。つづいての『あきらめ節』のアウトロでいきなり「どうも長いこと有難うございました」ってまだ30分も経ってないのに…会場は爆笑の渦、この辺りでもう僕も渡さんにメロメロです。
 ここからは1人で、まずは『コーヒーブルース』。紹介しだしたらキリがないくらいの喋りを挟んで、「では、短いラブソングを」と演奏したのは『アイスクリーム』。これだと歌ってる時間より喋ってる時間のほうが長いんじゃないか…面白いからいいけど。『しらみの旅』のあと、この店に捧げますと、「借りたお金はウン百万を超えてきた〜」という曲(タイトル知らず)。ここで休憩に。
 休憩後は宮崎さんのソロ。曲と曲の間で、楽屋にいる渡さんが寝てないか確認したりしてたな。30分ほどの演奏の後、無事戻ってきた渡さんと『トンネルの唄』。この曲の詩がとても好きで、「ねえトンネルってため息なのかい ねえトンネルってため息なんだろ」なんてフレーズがたまりません。生で聴けて嬉しかったなあ。『十九の春』『ブラザー軒』『夕暮れ』とこれまた好きな詩の歌がつづいて、トドメは『生活の柄』。客がコーラスするのは、アレお約束なんでしょうか。あんま好きじゃないんだよな、そういうの…(個人的な意見ですよ)。
 アンコールは『風』。初めて聴いたんだけど、詩がすーっと入り込んできてちょっとほろりときました。約2時間のライブはこれで終了。想像していたよりもずっと楽しいライブで、もっと浸ってたかったなあ…。


 <追記>ライブハウスでのカメラ撮影はいろいろ難しいですね。<追記その2>デジカメで動画録ったはずなのにメモリから消えてる…。クソニーめ。<追記その3>60分のMDも二度と使うものか。<追記その4>客の年齢層高すぎ。こんな楽しいのに、もったいない。
 えー、オマケとして採録したMCを紹介します。文章だとあの間は再現できないと思うけど、まあこんな感じですよ、ってことで。

  • (会場のヒポポタマスについて)ここまで引っ込んじゃったところにありますと、ほとんど拉致状態。一人で帰れない。
  • (朝早起きなんです、という話の流れで)向こうが(奥さんが)先に起きて、お茶を淹れてくれたりすることがあります。「あら、ありがとう。お茶なんか淹れてくれたの。ありがとうね。滅多にないことだね。お前から先に飲め」と言います。
  • うちのが「マーボー豆腐作りますよ」って。そしたら、あら、マツの実とかいろいろ入っててね。ホントにこれはマツの実なのかな。なかなか食べられない。こんなに盛らなくてもいいのに。…命がけです。
  • (宝くじが当たったら)御影石で家を作っちゃう。一軒家、ねえ。墓を買う必要がない。
  • 放送の番組でですね、役者で出てくれって、何の役ですかって聞いたら「ホームレスです」って。役でもなんでもない。