まるで漫才のように

 ここは大阪市営地下鉄の車両内、僕と友人Sの目についたのは優先座席のステッカー。杖をついた人、腕をギブスで固定している人、お腹が膨らんでいる人、子どもを抱えた人をそれぞれアイコン風のイラストで描写している。
 「これって実写にした方が効果的やんなぁ。液晶ディスプレイに、杖ついた老人がゼェーハァー言ってる画像がひたすらリピートされて…」「事故って腕折るシーンもリピートされてな」「妊婦はもう人体標本みたいに真っ二つにされてて、新しい命もばっちり確認できると」「それくらいやらんと、想像力ない人には分からんからね」「それでな、子どもの人形抱えた女の人が『これは私の子よっ!』って言っててな」「アレって人形なんや…そら席も譲るわ」「で、その女が横の妊婦のお腹じっと見てんねん」「怖すぎるわ」…どっちが僕の発言かは想像にお任せします。
 心斎橋の茂凡でネギうどん、なかなか旨し。漫才コンビのサバンナに遭遇するも、あまりオーラがないのでなかなか気付かんかった。その後久しぶりのダーツは散々な出来。