つづら折りの宴in長田@神戸長田神社

 会場の長田神社が近づくにつれて、人々のざわめきや演奏が聞こえてきて、そうそうこれが野外ライブの醍醐味なんだよなあ…なんて思いながら会場に着いたのはもう13時過ぎ、日は照っているけどやっぱり寒い。んで、「食料は現地調達すべし」の鉄則に従い、出店のフランクドッグやうどんなどを突っ込みつつビールなど。ああ寒い、でも飲むんだよ。
 島唄が寒空の下でも心地よかった「小嶋さちほ」、ガガガSPの人たちのアコギユニット(?)「ザ・ボートレース」と続いて、お目当ての1人、「リクオ」が登場。そういえば、このイベントは最後まで出演順が分からないまま進んでいきました。
 リクオ春一番でしか見たことないんだけど、毎回いいライブをやってくれるので楽しみです。まずはノリのいい「ミラクルマン」でスタート、客のハートもがっちり掴んでます。乾杯っとビールをあおってから、「もういっちょロックンロールナンバー行きます!」と叫んでおいてバラードを弾きはじめる…のは毎度のネタですかね。「風のイメージ」「Life is Beautiful」と静かな曲を2曲続け、最後にパーカッションTOY森松氏を迎えて「パラダイス」。いやはや、思わず泣きそうになったのは内緒です。途中、いろんな名言を引用するシーンがあったんですが、今の僕の心を一番捉えたのはやっぱり…
僕はなんとか立ち直ろうとする。なぜなら、今は朝だからだ−中島らも
 雲が多くなってきたせいか、気温がどんどん下がってきたのでコンビニでポケットウイスキー(トリス)買ったりしてマイペースモードに。ステージは「パクウォンとゆかいな仲間たち」「朴保+Sassy Tomo」「清水芸人」と続いていったんですが、僕は「被災地定点観測10年写真展」に打ちのめされてました。こればっかりは言葉にならないです。
 司会進行も務めていた「キンタミーノ」のステージに続いて、「山口洋」が登場。「久しぶりで何なんですけど、情けない男の歌を歌っていいですかね」と言って弾き語ったのは「HAPPINESS」。あーこりゃあ沁みます。いや、HEATWAVEという名前は知ってたけど、歌聴いたのは初めてだったんで(アコギもめちゃ上手い)。もう1曲を挟んで、リクオと2人で「満月の夕」を。これがねえ、あとで聴いた中川敬バージョンより良かった。でも僕にはこの曲で泣く資格なんてないのだ、きっと。
 「石田長生」の熱いステージが終わって(こっちの「HAPPINESS」も良い)、とうとう大トリの「ソウル・フラワーモノノケ・サミット」が登場。「聞け万国の労働者」「アリラン」「満月の夕」「復興節」「さよなら港」の5曲で終わりだったけど、えらいええライブでしたわ。身も心もあったかくなって、心置きなく家に帰れました。ありがとう長田神社