ふちがみとふなと "ヒーのワルツ"発売記念ライブ@京都わからん屋

 会場に入っていくと、ステージのはしっこに置いてあるテーブルにズラリとCDが並んでいて、ふちふなの二人がお揃いのTシャツ、エプロンを着て売り子さんをしていました。何だかほほえましいぞ。この日からライブ会場で先行発売される新譜を買って、ニヤニヤを抑えながら歌詞カードを眺めて開演を待ちます。
 そういえば、このわからん屋に来るのは初めてだったんだけど、大阪から行ってるだけにチャージが1200円っていう設定はホントに有難かったです。でも、この日はちょっと客の数にサービスが全然追いついてないなーという感じでした。空いてる時は快適そうな場所だけどさ。


1.田舎道 2.愛さずにいられない 3.私に起こると思わなかったこと 4.ヒーのワルツ 5.泣く女 6.威張って歩け 7.歌う人 8.イワンの水 9.Teach your children 10.おおシャンゼリゼ 11.静かな夜 12.古本屋のうた 13.ニッポン娘さん 14.家路 15.僕に宛てて 16.耳国国歌 17.帽子に注意! <アンコール>18.お店やさん 19.少年(?)


 この日はレコ発ということで、曲間のMCではこのCDが出来るまでの長〜く険しい道のりを渕上さんが語ってくれたんですが、話を途中で区切って「では次の曲…」ってな具合でライブが進んでいくのでまるで千夜一夜物語。でも、これが苦労自慢に聞こえないのは渕上さんの人徳のなせるわざでしょうか。ネット上でしか面識のない人にお願いしたというジャケットの製作話や、ジャスラックとの電話のやり取り、段ボールがあふれかえる部屋の中で夜が明けるまでCDの組み立て…という話のなかで歌われたダニエル・ジョンストン「Story of an artist」のカバー7.には、思わずジーンとくるものがありましたね。
 アルバム「パブの店さき」のリミックス・リマスター盤を7月中旬に発売するということで、宣伝もかねて…と演奏された8.は久しぶりに聞いたけどやっぱりカッコいい。ほのぼのだけじゃなく、時々見せるしなやかな強さもこの二人の魅力だなあ。あと、MCで出た話題といえば、

  • 竹内結子婚約の報にショックを隠しきれない船戸さん、「中村獅童へのお祝いより多かったんじゃないか」というくらい大量の心配メールが友人たちから送られてきたそうな。
  • アルバム「happy set」の内ジャケに描かれた「耳国」という絵をモチーフにした16.が次のアルバム「ヒーのワルツ」に収録されたように、4.は次に出るアルバムにズレて収録されるはず…。
  • 船戸さんのコントラバスの弓を買うためにフランスに行くことになり、ライブをやってみたいといろいろ動いてるうちに、自分たちでライブハウスとアレコレ連絡を取る羽目に。結局、2軒の店で演奏することになったんだけど、名前が難しいのか、2軒ともサイトに載ってるバンド名がただの「junko」に、しかも1軒は船戸博史が「HIROSHI FUNATA」に…というMCのあと、10.を。
  • 「悲しいうたを聴いても、ああいいなあと思ってもらえるようになりたいです」といって最後に演奏されたのはアルバム1曲目の17.。ほんとに、こういう姿勢がステキだよなあ。

 アンコール演奏の前にまた売り子さんモードに着替えた二人、するとやっぱり客席からのリクエストは18.でした。最後の最後にやった曲はたぶん「少年」っていってた気がするんだけど…間違ってたらすいません。